自動車産業ポータルのマークラインズ、米Munro社と提供情報の拡張を目指して戦略提携


自動車産業ポータルのマークラインズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:酒井 誠)は、自動車分解調査に強みを持つMunro & Associates,Inc.(本社:米国ミシガン州、代表取締役社長:Sandy Munro、以下Munro社)と業務提携を締結した。

この業務提携の目的は、Munro & Associates,Inc.の自動車分解調査領域(ティアダウン)での強みがポイントとなる。

これを基礎に、同関連情報及び販売製品をマークラインズでも利活用していくことで、自社コンテンツの充実及び新たなサービスラインを開発・展開していく構えだ。

この提供情報を拡大していく取り組みは、その背景に世界の自動車メーカー各社に於いて、主だった他社競合車や新型車などを購入し、性能・構造・コストなどを逐次ベンチマークしていることが起因している。

上記を踏まえた際、Munro社が約5万点の部品で構成される自動車を分解調査してきたデータとノウハウは、今後、EV・PHVなど電動車両の本格的普及拡大を前に大きなアドバンテージになる。

さらに電子制御や、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)の採用拡大など、新たな技術変化が世界的に起きている中、今後はさらに競合車に対する調査ニーズが高まり、その守備範囲も、また調査台数も大きく広がっていくと捉えている。

そこでマークラインズでは、今業務提携を契機に下記等の取り組みを行っていく。

(1)分解調査メニューの新設
マークラインズの情報プラットフォームのメインメニューに、Munro社の自動車分解調査情報の一部を「ベンチマーキング/分解調査」として追加。これにより車両分解調査レポートを増強する。

レポートの内容は、エンジン、シャシー、内装などに加え、昨今の車両に数多く搭載される電子制御ユニット(ECU)の分解レポートなども掲載していく。

(2)ティアダウンに係るデータ・詳細レポートの販売
上記調査レポートとは別に、自動車分解調査の詳細データの販売も展開・実施していく。

販売対象するデータは、様々な分野で分解調査事業を行う国内外の企業との提携を介して、購入・入手し、マークラインズのポータルサイト上で情報プラットフォーム会員向けに販売していく。

(3)分解調査用自動車部品の調達代行
部品メーカー等からの要望を踏まえ、ベンチマークしたい車種の特定部品(モーター、ランプ、ECU等)の調達を代行していく。

以下は業務提携先となるMunro & Associates, Inc.の概要

社名:Munro & Associates, Inc.
設立:1998年
資本金:US$20million
代表者:Sandy Munro
本社所在地:米国ミシガン州アーバンヒルズ
営業拠点:欧州、カナダ、オーストラリア、韓国、中国
事業内容:大手エンジニアリングコンサルティング会社

事業に於ける強み:事業収益改善に向け、ライフサイクルコストを削減しながら品質、信頼性、製品価値の向上を図るVE等の戦略的原価管理手法を専門とする。

また、様々な業界の製品開発、生産、品質、技術に関わる専門知識を有する。また独自の徹底したベンチマーキング手法を用いて、他に類のないデータを提供。

代表者であるMunro氏が世界の製造業を中心にサポートしてきた29年間のノウハウを生かし、デザインや製造に関連するアイディアを提供している。