日本ガス協会、高効率天然ガストラックの実証走行を開始。車両出発式をガスの科学館で4/24開催


実証走行を通じて、2019年までにCO2削減効果・環境性・経済性などのデータを取得

一般社団法人日本ガス協会(本部:東京都港区虎ノ門、会長:岡本 毅、以下、 日本ガス協会)と、一般財団法人環境優良車普及機構は、高効率天然ガストラックの実証走行を2017年4月から2019年3月まで2台のモニター車で実施する。

これにあたって、4月24日(月)にガスの科学館「がすてなーに」(東京都江東区)で出発式を執り行い、佐川急便株式会社・新潟運輸株式会社へモニター車を引き渡す。

高効率天然ガストラック出発式概要
主催:一般社団法人日本ガス協会
後援:天然ガス自動車フォーラム
開催日時と場所:
2017年4月24日(月)11:00~11:45 (10:30受付開始)
ガスの科学館「がすてなーに」駐車場(東京都江東区豊洲6-1-1)

出席者(敬称略)
・モニター協力事業者
佐川急便株式会社、新潟運輸株式会社
・一般財団法人環境優良車普及機構
・株式会社エッチ・ケー・エス

高効率天然ガストラックの実証走行の実施について
日本ガス協会では、運輸部門におけるCO2削減及び石油代替エネルギー車として天然ガス自動車が最も有効な現実解であると考えており、トラック部門での普及維持に向け、本事業を通じて知見や課題を取得していく構え。

事業内容は、日本ガス協会が試作した2台の高効率天然ガストラック(2~3トンクラス)を、運送会社1社あたり約2年間モニター運用する。

モニター運用を通じて得られる様々なデータや知見を車両改善に活かし、またユーザーの要望をトラックメーカーに発信すること等で、早期の量産車投入を目指す。

なおこの事業は、日本ガス協会より一般財団法人環境優良車普及機構(会長:岩村 敬)に「実証事業」として委託する。

<目的>
1.CO2削減効果・環境性・経済性のデータ取得
2.ユーザーサイドの運用上の問題点の取得

<背景>
石油依存度が高い物流分野では、エネルギーセキュリティの観点から燃料の多様化を推し進めるべく、天然ガス自動車のさらなる普及が重要である。

例えば、東日本大震災では、ガソリン・軽油等の需給が一時逼迫するという問題が生じたが、天然ガススタンドはほぼ通常どおりの供給体制を維持し、優れたセキュリティ性が証明された。

日本ガス協会では、石油代替エネルギーとして化石燃料の中で最もクリーンな天然ガスを燃料とした、天然ガス自動車の普及事業に一層取り組んでいくとしている。

実証事業の概要
1.高効率天然ガストラックの概要
<車両概要>
・モニター車(佐川急便)
型式   :TPG-NMR85AN改
車体寸法 :長 6.070m/幅 1.890m/高 2.265m
最高出力 :110KW/2,800rpm
最大トルク:375Nm(128kg)/1,000~2,800rpm
CNG容量  :300L(60m3)
最大積載量:1,650kg
排出ガス :CO 0.19g/kwh/NMHC 0.04g/kwh/NOX 0.24g/kwh

・モニター車(新潟運輸)
型式   :TRG-NMR85AN改
車体寸法 :長 6.080m/幅 1.890m/高 2.275m
最高出力 :110KW/2,800rpm
最大トルク:375Nm(128kg)/1,000~2,800rpm
CNG容量  :300L(60m3)
最大積載量:2,850kg
排出ガス :CO 0.19g/kwh/NMHC 0.04g/kwh/NOX 0.24g/kwh

2.実証期間
2017年4月~2019年3月

3.モニター評価内容・項目
<運行データ>
走行距離、走行状況、始動・発進・加速性能、ガス充填量・時間等

<ヒアリング調査>
車両の運行状況、性能、運転フィーリング(対ディーゼル比較)等

4.参加企業(五十音順)
– 佐川急便株式会社
– 新潟運輸株式会社