独・ダイムラーAG、ディーゼル車の排出ガス調査で罰則による不利益が生じる可能性を示唆


独・ダイムラーAG(本社:ドイツ・ヴュルテンベルク州・シュトゥットガルト、取締役会会長:ディーター・ツェッチェ、以下、ダイムラー)が4月26日(欧州時間)に発表した2017年1~3月期・決算は、前年同期比で純利益が約2倍に達する27億600万ユーロ(約3270億円)であると発表した。

この内訳は、先の2016年通期に於いて、ライバルBMWを抜き去り首位に立った傘下の高級車ブランド「メルセデス・ベンツ」の売上高が引き続き今期に於いても、11%増の387億7600万ユーロに拡大。

営業利益でも、前年比87%増の40億800万ユーロを達成したことを受けて、12月期・通期の業績予想を上方修正したため。

しかし一方で、この四半期報告に於いてダイムラーAGは、ドイツ国内・環境保護団体の訴えによってシュトゥットガルト地方裁判所で係争中の事案に関わり、現在、メルセデス・ベンツCクラス搭載のディーゼルエンジンに関わる排出ガス裁判並びに調査の結果如何で、今後、リコールの発生などの不利益につながる可能性も示唆した。

これらの発端の切っ掛けとなったと考えられるのは、独・シュトゥットガルトの検察官と、米国司法省並びに環境保護庁(EPA)からなる当局調査により、昨月、ダイムラーAG内の従業員をディーゼルエンジンに関わる排ガス不正の疑いで、取り調べを行ったことにある。

現在、リリースされているメルセデス・ベンツブランドの最新ディーゼルエンジン搭載車両は、ディーゼルエンジンが排気する窒素酸化物(NOx)等を浄化するべく、DPF触媒(粒子状物質除去フィルター)と尿素SCRシステムを組みあわせて、同社がBlueTEC(ブルーテック)と呼ぶ高度な排出ガス浄化システムが搭載されている。

しかし独・連邦環境庁などの当局に於いて依然、メルセデス車のディーゼルユニットに関わる調査は続けられており、仮にメルセデス・ベンツにとって不利な結果が導き出された場合、ダイムラーAGに対して大きな罰金刑、または改良・是正に関わるコスト負担(車両1台あたり1000〜3000ユーロ)が課せられる可能性があると云う。