ホンダ、シンガポールF1公式コメント「パワーユニットが高い信頼性を示す」


F1シンガポールGPのマクラーレン・ホンダ勢は、フェルナンド・アロンソが33周目(トップとの差 +3.284秒、16番手)、ジェンソン・バトンが 43周目(トップとの差 +1.126秒、9番手)で、共にギアボックストラブルでリタイアとなった。

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マクラーレン・ホンダの公式コメントは以下の通り。

フェルナンド・アロンソ MP4-30-03
スタート 12番手
レース結果 DNF ※ギアボックスの不具合により33周目でリタイア
ファステストラップ 1分53.325秒 27周目(トップとの差 +3.284秒、16番手)

ピットストップ 1回:10周目(ピットストップ時間 6.99秒、ピットレーンが混雑していたため、停止ライト点灯下で待機)[オプション→プライム]

「本日のレースは我々にとって非常に残念な結果でした。今日はジェンソンも私もポイント圏内で完走できたはずですが、両マシンにギアボックスの不具合が発生したため、そのチャンスを逃してしまいました。

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我々はリタイアするまではトップ10以内を走っており、スーパーソフトタイヤでのパフォーマンスはかなり良かったです。そのため、2人ともレース終了までそのポジションをキープすることができたのではないかと思います。

ただ、ポイントを獲得するには完走しなければならず、今日はそれができませんでした。今日は我々が今まで以上に懸命に努力しなければならないことを思い知らされる一日でした。

まだパフォーマンスと信頼性に欠ける部分があり、その2つを改善するには多くの仕事が待っています。我々はそれを成し遂げる必要があります」

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ジェンソン・バトン MP4-30-04
スタート 15番手
レース結果 DNF ※ギアボックスの不具合により52周目でリタイア
ファステストラップ 1分51.167秒 43周目(トップとの差 +1.126秒、9番手)

ピットストップ 3回:13周目(ピットストップ時間 38.99秒、フロント右側のナットに問題あり)、37周目(ピットストップ時間 3.77秒)、41周目(ピットストップ時間 11.25秒 フロントウイング交換)[オプション→プライム→プライム→オプション]

「今日はポイントを獲得すべきレースでしたし、もしパストール・マルドナド選手(Lotus)との接触がなく、ギアボックスの問題がなければ、実際にポイントを獲得していたでしょう。

言い訳はたくさんありますが、マシンをドライブした感触はまずまずでしたし、これはポジティブな点です。

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各ピットストップの間に長いスティントを走行し、タイヤをうまく使うことができました。これは常に有効ですし、2回目のセーフティカー導入にも助けられました。

今シーズンは厳しい状況であり、全員がそれを痛感しています。ただ、そんな状況でも、ウォーキングおよび日本のさくらのメンバーが手を休めることはありません。

チームはこれからも懸命に取り組み、日本での次のレースに焦点を当てます。次戦はHondaのホームサーキットですが、厳しい週末になるでしょう。それでも我々はベストを尽くします」

エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「我々のマシンの今日のレースペースは励みになる内容でした。フェルナンドのベストラップは、燃料をかなり多く積んでいる状態だったにもかかわらず、本日のレースで最速ラップを記録したダニエル・リカルド選手(Red Bull)のタイムからわずか1.1秒差でした。

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ただ、今日はギアボックスの不具合によって両マシンがリタイアせざるを得ない状況となり、McLaren-Hondaの全員にとって残念な一日となりました。その問題については原因を調査し、同じ不具合が出ないようにします。

我々はここから(次戦の日本GPが開催される)鈴鹿に移動します。鈴鹿は今年のF1カレンダーの中でもすばらしいサーキットの1つであり、我々のエンジンパートナーであるHondaの母国グランプリとなります。ここシンガポールでは、この3日間を通してHondaのパワーユニットが高い信頼性を示してくれました」

新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「レース前半は非常に良いペースで、ダブル入賞の期待をうかがわせましたが、2台ともトランスミッションのオーバーヒートにより、リタイアとなりました。

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この週末は、チーム全体で順調にセットアップが進んでいただけに残念です。次の鈴鹿は1週間後で、時間がありませんが、今日出た課題を確実に修正して、しっかりとレースができるように準備したいと思います」