ホンダ、牧野任祐選手をFIAフォーミュラ2の「ロシアン・タイムチーム」に送り出す


本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘)は、2017年に「FIA Formula3 European Championship(欧州F3選手権)」に参戦した牧野任祐選手を今季の欧州F2選手権に送り出す。

これはホンダが、牧野選手にF1への登竜門のひとつと言われる「FIA Formula 2 Championship (欧州F2選手権)」へのステップアップを促し、欧州F3選手権を終えた後のオフシーズン、アブダビ/ヤス・マリーナで行われたロシアンタイムのマシンテストをセッティングした。

結果、昨シーズン、チームチャンピオンを獲得していたロシアンタイムのシートに収まることが決まった。

ホンダはモータースポーツ界で活躍する若手ドライバーの発掘・ステップアップを目的とした自社プログラムの「Honda フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)」に則って、今季は牧野任祐選手をサポートしていく構え。

なお「ロシアン・タイム」で牧野選手と共に同チームマシンのステアリングを握るのは、昨年の欧州F2選手権で2位を獲得した若干23歳のアルテム・マルケロフ選手。

マルケロフ選手は前年シリーズで活躍したものの、チャンピオンシップポイントでシャルル・ルクレール選手に敗れて、2位となり、今季チャンピオン獲得で前年の雪辱を狙っている。

一方、今年欧州F2選手権へのステップアップを果たした牧野選手は、「カートを始めた5歳のときから、ずっと世界の頂点で戦うことを目標にしてきたので、夢の舞台にまた一歩近づけたことを、とてもうれしく思っています。

昨年のチャンピオンチーム、ロシアン・タイムとの新たなチャレンジが今から楽しみです。これまで支えてくれたファンや関係者の皆さんのご期待に応えるレースができるよう、精一杯頑張ります」と話している。

なお牧野選手のこれまでのキャリアは2015年にFIA-F4に参戦。2016年に全日本F3を走る他、同年のスーパーGT300クラス、GT500クラスにスポット参戦。GT500ではデビュー戦のタイで2位表彰台を獲得するなどの活躍を見せた。

明けて翌2017年は、再び欧州に渡り「FIA Formula3 European Championship」に参戦。表彰台を獲得するなどの活躍をみせていた。

そんな牧野 任祐(まきの ただすけ)選手のプロフィールは以下の通り
生年月日 :1997年6月28日 20才
出身:大阪府
身長・体重:177cm・64kg

主な戦績
– 2014年 JAF地方選手権 Super-FJ 岡山シリーズチャンピオン
Super-FJ 日本一決定戦優勝。
– 2015年 FIA-F4選手権 シリーズランキング2位。
鈴鹿サーキットレーシングスクール・フォーミュラ スカラシップ獲得。
– 2016年 全日本F3選手権 Cクラス シリーズンランキング5位。
SUPER GT 第6戦
International SUZUKA 1000km GT300クラス デビュー。
SUPER GT 第7戦
BURIRAM SUPER GT RACE GT500クラス 2位。
– 2017年 FIA Formula3 European Championship シリーズランキング15位。