ホンダ、米Google傘下のWaymo社と自動運転の共同研究に向けた検討を開始


本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、社長:八郷隆弘、以下、ホンダ)の研究開発子会社である株式会社本田技術研究所(本社:埼玉県和光市、代表取締役社長:松本宜之)は、Googleと自動運転の共同研究に向けた検討を開始する。

具体的には、Google Inc.(グーグル社)を傘下に持つAlphabet Inc.(アルファベット社)の自動運転研究開発子会社として先に立ち上がったWaymo(本社:米国カリフォルニア州マウンテンビュー 代表:ジョン・クラフチック、以下、ウェイモ社)と、米国内にて自動運転技術領域の共同研究に向けた検討を開始したというもの。

両社の技術チームは、ウェイモ社の自動運転技術であるセンサーやソフトウェア、車載コンピューターなどをHondaの提供する車両へ搭載し、共同で米国での公道実証実験に使用していくとしている。

Googleと自動車メーカーとの共同研究に関しては、クライスラーとの取り組みが先行しており、ホンダはこの流れに沿う自動車メーカーの一角となる見込み。

ホンダでは、「事故に遭わない社会」の実現に向け、以前より自動運転技術の研究開発を進めていたが、日本国内に於いては先行するトヨタ自動車、日産自動車に対して表面的には遅れを取っていた。

なお自動運転分野の実用実験に関しては、行政府の見切りの速さもあり、技術レベル以前の企業レベルの活動領域に於いて、イーロン・マスク氏率いる新興の自動車メーカー「テスラ」を筆頭に米国勢が先を走っている。

ホンダでは、今回のGoogle陣営との自動運転の共同開発検討に関して、「2020年頃に高速道路での自動運転実用化を目指しています。

今回、完全自動運転の実用化を目指すウェイモ社と共同研究を行うことで、ホンダが従来より行っている自動運転技術に加え、完全自動運転の領域を広げ異なる技術アプローチを探求していきます」とのコメントを述べている。