HKS、SUV用最上位サスペンションの「新ハイパーマックスG」をリリース


株式会社エッチ・ケー・エス(本社:静岡県富士宮市上井出2266、代表取締役社長:長谷川浩之)は、同社の後付けサスペンションラインナップのハイパーマックスシリーズに於いて、SUV車両装着対象の最上位グレード新型「ハイパーマックスG」をリリースした。

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その特徴は、サスペンション造りに拘る同社独自の設計基準に、車両の素性を生かす純正装着製品の形状を融合させたもの。

サスペンションの基本構造自体は、同社のレーシングカーを筆頭に、過酷なモータースポーツの世界で永年温め続けた「単筒式」を踏襲。

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そもそも製品単体の高い性能確保と、製品化コスト面の両立を追求すれば、単筒式は必然の基本設計であり、「最適な減衰力の発生」、「倒立式ならではの安定性」、「小さな衝撃にも素早く対応する機敏さ」等、優れたサスペンション造りの必須条件であると謳っている。

今製品は、そうした設計思想をそのままに、純正のサスペンション形状を可能な限り踏襲した。これは同社に於ける製品開発の新しい拘りのひとつであると云う。

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本来、高性能を謳う車高調整式サスペンションの場合、任意に車高調整が可能であることが最も大きなメリットとなるが、この場合、機能拡大による設計寸法の拡大を伴うため、車高の調整幅や、ストローク量の確保が難しくなるケースが一般的だ。

しかし、同社はこの課題に対して、純正形状を踏襲することにより、本来車体が自ら持っているサスペンションストローク量を最大限確保することにつなげている。

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結果、後付けの高性能サスペンションでありながらも、きめ細かなダンパーセッティングが実現。一般公道では、猫の目の様に変化し続ける様々な路面環境を適切に捉え、常に上質な乗り味を実現できるようになったと云う。

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また、スプリングの外観寸法に於いても、純正外寸を踏襲する事で、一般的な車高調で採用される直巻きスプリングと比較して、同じ車高設計であっても、「バネ材の長さを確保できる事」、さらにストローク時の曲げ力もキャンセルできるため、スプリングとダンパー自体の性能を最大限に発揮することができていると云う。

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  • 上質を生み出す素材
    バネ素材は一般規格にはない高品質素材を採用し、耐久性をアップさせた。
  • 高強度部材が叶える格の違い
    ブラケットおよびケース強度を大幅にアップした。またストラット式サスペンションは、ダンパーが車重を支える形とした。
    倒立式の採用と組み合わせることで、ハンドリングやブレーキング時の接地感・安定感を向上させ上質な乗り心地を実現した。
  • 性能を長期に維持するPNEコート
    HKSサスペンションシリーズは、降雪エリアや沿岸部における使用に於いても実績の高いPNEコートを採用。一般的な亜鉛メッキと比較して5倍以上の耐腐食性を備えていると云う。
  • セッティングに対するアプローチ
    どんなに基本設計が優れていても、それを車種毎の特性を理解しセッティングをまとめる技術が無ければ、基本設計を生かすことはできない。
    HKSでは、乗り心地、ハンドリング、走行安定性などの上質感を、あらゆるシチュエーションにおいてテストを重ねており、インチアップなど様々な車両の仕様についても考慮・テストを重ねてきたとしている。
  • セッティングを裏付ける多様な内部部品
    サスペンションの味付けを左右する基本的な部品に「バルブシム」がある。HKSではバルブシムにおいて一般的なサスペンションメーカーを超えるバリエーションを有することで、多様な減衰特性を表現することを可能としている。
    細かな減衰特性の違いであっても、実車でのフィーリングとしは大きな違いとしてドライバーに伝わることも少なくないと云う。
    HKSでは、細かな減衰特性の違うテストモデルを幾度となく、実走でのテストを繰り返し、上質な乗り味を徹底追求したとしている。
  • ISO9001取得の国内自社工場で生産
    HIPERMAX Gシリーズは各部を最新設計へとアップグレードすると共に、使用する素材1つにおいても、一般的な素材品質基準よりも、更に厳しきHKS独自の基準を設けることで、3年6万kmの製品保証を実現した。
    また、生産したサスペンションは1本毎に全て減衰力測定などの品質チェックを行い確かなものを提供していくと云う。

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