独ポルシェAG、企業活動に於ける持続可能性を目指して著名なサステナビリティ専門家との対話を開始


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独・ポルシェAG(本社:ドイツ、シュトゥットガルト 社長:Dr.オリバー・ブルーメ)は、企業活動に於ける未来を見据えて、自社の持続可能性を推し進めるコンセプト「ストラテジー2025」を掲げているが、これを今後さらに強力に前進させるべく、サステナビリティーに関わる5人の専門家(※)を招き、同社内活動のひとつ「サステナビリティ・アドバイザリー・コミッティ」を始動させた。

(※)同社が招いたのは、環境経済学者のDr. ゾンニャ・ペーターゾン氏、Dr. ルツィア・A・ライシュ教授、Dr. マクシミリアン・ゲーゲ教授、Dr. オルトヴィン・レン教授、Prof. Dr. クラウス・テプファー教授の5人の専門家である。

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昨今、組織活動に於ける持続可能性へのチャレンジは、自動車メーカーに限らず、広域・多岐に亘る様々な企業の活動上、欠くことの出来ない達成要素になりつつある。

そうしたなかポルシェは、今後のハードウェア開発のマイルストーン上を打ち立て来る2020年までに、同社史上初となる純粋なバッテリー駆動のスポーツカー「ミッションE」のリリースを決めている。

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また現段階に於いて同社は、異なるマーケットセグメントで3つのプラグインハイブリッドカーを揃えた最初のプレミアムブランドメーカーであるという独自の立ち位置を築いており、かつ、本社所在地域では車両生産の全ての工程で、持続可能な経営対策を講じた結果、車両の製造段階時に於いて大幅なエネルギー節約も達成している。

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こうした環境面での多様な取り組みに対して、ポルシェAGの社長オリバー・ブルーメ氏は、「今後、当社の基本原理は従来にも増して、持続可能な行動と人々、環境、社会に対する責任を受け入れることによって形成されることになるでしょう。

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そのために、当社は特にステークホルダーとの対話を強化することに力を注いでいます。そして私たちは、ステークホルダーの皆様の期待と将来的な関心のある話題を、いっそう早期に察知し、理解したいと思っています。

そして今回、当社はこの『サステナビリティ・アドバイザリー・コミッティ』を通して、経済、社会、そして他の企業との交流をさらに深めていきます。

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私は今回、当社が国内外に於いて高い評価を受けている専門家の方々の助力が得られることを、心よりうれしく思っております。

こうした比類ない著名な皆様は、長年培ってこられた経験によって当社の仕事を真に豊かなものにし、独自の視点から当社の行動を客観的に評価してくれることでしょう。

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またこの取り組みは、最も革新的で採算性の高いスポーツカーメーカーで有り続けようとする当社の立ち位置の明確化と同時に、経済活動上での持続可能性に関しても、新たなベンチマークを打ち立てることになるでしょう。

今回の取り組みは、当社の将来的な目標の達成に大いに貢献してくれるものと信じています」と述べた。

そんなポルシェが、サステナビリティアドバイザリー コミッティのメンバーを選任するにあたっては、可能な限り多様な専門知識を結集することが重要となったと云う。

そんな同社が招いたアドバイザリーメンバーは以下の顔ぶれとなっている。

  • 環境経済学者Dr. ゾンニャ・ペーターゾン氏は、2012年以来、世界経済研究所(キール)の科学責任者を務めるとともに、環境天然資源の研究分野で上席研究員となっている。
  • Dr. ルツィア・A・ライシュ教授は、2010年に、ドイツ持続可能開発委員会のメンバーを務め、2012年からは、フリードリヒスハーフェンのツェッペリン大学で消費者・市場・政策研究センターの所長も務めている。また、コペンハーゲン ビジネススクールの異文化間コミュニケーション・マネージメント学部の教授となっている。
  • Dr. マクシミリアン・ゲーゲ教授は、1984年以来、ヨーロッパ最大の持続可能な経済の企業ネットワークであるドイツ環境管理協会(Bundesdeutschen Arbeitskreis für umweltbewusstes Management, B.A.U.M.)を創設し、30年間、会長を務めている。
  • Dr. オルトヴィン・レン教授は、今年の2月、ポツダムの持続可能性高等研究所(IASS)の科学責任者を務めると同時に、シュトゥットガルト大学の学際的リスク・イノベーション研究センターの創設責任者となっている。
  • 5人組の最後を締めくくるのは、Dr. クラウス・テプファー教授である。ドイツ連邦環境自然保護原子力安全大臣、国連環境計画(UNEP)事務局長、国連事務次長などを歴任し、ポツダムの持続可能性高等研究所(IASS)の創設所長であると同時に事務局長も務めた。