独・アウディ、自動運転のための新技術「デジタルモーターウェイ テストベッド」の昼間報告を実施


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自動運転及びCar-to-X通信のための6つのプロジェクトの一環。交通インフラ及び車両間通信に加え、構造的対策にも焦点を当てる

アウディ AG(本社:ドイツ・バイエルン州インゴルシュタット、取締役会長:ルパート・シュタートラー、以下アウディ)のエンジニアチームは、テスト開始から1年が経過した「デジタル モーターウェイ テスト ベッド」に関して10月18日(欧州中央時間)、ドイツ連邦交通デジタルインフラ省で実施されるプレスイベントで、アレクサンダー ドブリント連邦交通デジタルインフラ大臣に対して、自動運転及びCar-to-X通信に関する新しいテクノロジーの概要を発表した。

その焦点となるのは、オンラインでメッセージが可変する「交通標識」などのインフラ対策である。

アウディは、このテーマに沿ってニュルンベルクからミュンヘンに至るアウトバーン9号線で実際の交通状況下、自動運転の安全性と利便性を引き上げることを目的とした新技術のテストを重ねてきた。

このテストの中核となっているのは「デジタル モーターウェイ テスト ベッド」で、これはドイツ連邦交通デジタルインフラ省、バイエルン州、自動車及びサプライヤー業界、IT業界が共同で実施している取り組みである。

その具体的な実施環境は、ニュルンベルク東から、ミュンヘン北間のアウトバーン9号線の数区間に於いて、トランスミッター及びセンサーが、車両と周囲の構造物及び他の通行車両を接続している。

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ここでアウディは、6つのプロジェクトに参加している。そのうちの3つは構造的対策に関するもので、残りの3つは通信技術に関するものである。

同プロジェクトに関して、AUDI AG自動運転開発責任者のアレハンドロ フコティック氏は、「デジタル テストベッドの一環として、アウトバーンのインフラをより信頼性の高いものにすることを目指し、自動運転をサポートする開発活動に参加しています。

特に、標識ポストとガードレールに使用されている素材の改良に取り組み、それにより車両が発するレーダー波を、これまでよりも遠くから、そして雪や雨が降っていても、より効果的に反射できるよう日夜研究を重ねています。

また上記とは異なる別の目標として、路面表示をより容易に検知できる車両センサーの開発も行っています。

これは補助的な標識を、路肩に設置することによって車載カメラによる路面表示の読み取りと併せて、テスト車両自らの位置をより正確に把握するために役立てています。

今後まもなく、これらのプロジェクト内容を反映させた最初のプロトタイプユニットが、まもなくテスト車両に搭載される予定です。

これは『Car2Infrastructure』と呼ばれる通信プロジェクトに関わるもので、車両とオンラインによる可変メッセージ交通標識を結びつけます。

そしてこれらの標識は、たとえば速度制限、交通渋滞、車線制限といった情報を、モバイルネットワークを介してドライバーに警告するのです。

アウディのエンジニアは、こうしたインフラ環境を洗練させることに関わり、最初のステップとして、地域によって大きく異なっていた表示システムの共通インターフェイスに取り組みました。

集められた情報は、モバイルネットワークを介してアウディ クラウドにアップロードされ、その後テスト車両に転送されます。

この手法によって、安全な自動運転に欠かすことのできない最新の交通状況を、直接車両に送ることができます。

併せて未来のモバイル通信技術であるLTE-Vによって、車両に搭載されるデータ転送モジュールも、直接他の車両と接続できるようになります。

この(無線LAN端末どうしで直接通信を行う)アドホック通信により、モバイルネットワークがカバーしていない地域でも、車両どうしでコミュニケーションを取り合うことが可能になります」と語っている。

さらに、このLTE-Vによって、凍結路面の警告といった新しい安全機能に加え、複数の自動運転車両がエネルギーを節約するために、短い車間距離でハイウェイをコンボイ走行する「プラトゥーニング」も可能になるのだと云う。

アウディAGで、自動運転開発責任者を務めるアレハンドロ フコティック氏は、現在までに得られたこれらの成果について、「3番目の通信プロジェクトとして、アウトバーン9号線の2つの区間は、センチメートル単位の精度で調査が行われており、橋、標識、路面表示といった物体の位置が正確に規定されています。

これらのテストによって得られた成果は、継続的に改良と更新が行われているHERE HDライブマップにフィードバックされます。

この“デジタル モーターウェイ テストベッド”は、未来の運転を積極的に定義するために役立つ様々な知見を与えてくれます。

パートナーと協力することによって、実際の交通環境における未来のテクノロジーをテストすることが可能になるのです。

最終的に私たちは、この技術をアウディの市販車両に搭載したいと考えています。その時私たちは、当社の車両開発作業と交通インフラを完全にシンクロさせることができるようになるでしょう」とコメントした。