富士重工業、産業機器事業の終了を決定。委託先各社への技術譲渡を進める


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スバルブランドを磨くため自動車事業の競争力強化に向けた経営資源の集中へ

富士重工業株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:吉永泰之)は、今後の持続的成長の実現を目指し、事業の中核である自動車事業のさらなる競争力の強化に向けて、経営資源をより有効に活用するために、産業機器事業を終了することを決定した。

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産業機器事業においては、建設機械や産業機械、農業機械に搭載する汎用エンジンをはじめ、スノーモービルやオフロードカー等向けの高性能車載用エンジン、発電機、ポンプ等の完成商品を生産・販売している。

1951年に旧大宮製作所(当時 大宮富士工業(株))にて540ccの「M6型」エンジンの生産を開始してから60年以上にわたり事業を継続し、世界各国で生活基盤を支える動力源として高い信頼を得てきた。

しかし同社は、2014年5月に発表した中期経営ビジョン「際立とう 2020」にて、「スバルブランドを磨く」ことを重点取り組みとして掲げており、この取り組みをさらに加速させるには、事業の中核である自動車の開発部門を中心に、即戦力となる人的リソースを増強することが重点課題のひとつとなっていた。

そのため、自社の事業ポートフォリオを総合的に検討した結果、産業機器事業を終了し、その経営資源を自動車事業へ集中するという決断に至った。

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現在、販売中の汎用エンジン・発電機等は、2017年9月末をもって生産・販売を終了する。なお、一部の車載用エンジン等については、お客様との供給契約の期間満了をもって生産・販売終了となる。また、アフターサービスについては、生産・販売終了後も継続する体制を整えていく。

なお、中国において生産を委託している一部機種のエンジンについては、委託先各社による生産継続の意向を受け、各社への技術譲渡等を進める。

中国における生産合弁会社である「常州富士常柴羅賓汽油機有限公司(本社:中国江蘇省、代表者:尹 立厚、以下 FCR)」については、合弁パートナーである「常柴股份有限公司(本社:中国江蘇省、代表者:史 新昆)」に対し、FCR株式の当社持分(全体の67%)を譲渡する内容の契約を締結し、FCRに生産委託している一部の汎用エンジン等に関する技術をFCRに対し譲渡することで合意している。

また、EXシリーズエンジンを生産委託している「山東華盛中天機械集団股份有限公司(本社:中国山東省、代表者:張士志)」及びEAシリーズエンジンを生産委託している「重慶潤通科技有限公司(本社:中国重慶市、代表者:朱列東)」との間でも、両社での生産継続を可能とするための技術譲渡等を進めていく。

この決定により、当社の事業の中核である自動車事業へ経営資源を集中させることで、スバルブランドを徹底的に磨くための事業構造のさらなる強化を図り、持続的成長を目指す。

【終了する事業の概要】
・事業部署: スバル・オートモーティブビジネス 産業機器本部
・事業内容: 発動機、発動機搭載機器、農業機械、林業機械、建設機械その他各種
機械機具並びにその部品の製造、販売及び修理
【今後の予定】
・汎用エンジン・発電機等の生産・販売終了 : 2017年9月末(一部の車載用エンジン等を除く)
・アフターサービス :生産・販売終了後も継続する体制を整えます
【産業機器事業の沿革】
1950年 8月 :大宮富士工業株式会社設立
1951年 2月 :汎用エンジン「M6型」生産開始(大宮富士工業(株))
1953年 7月 :富士重工業株式会社設立
1968年 7月 :スノーモービル用エンジンをポラリス社(米国)に輸出開始
1995年 4月 :埼玉製作所(埼玉県北本市)を新設、同年10月に大宮製作所の業務を移管
2012年 12月 :汎用エンジン生産累計台数 3,000万台達成
2016年 9月 :汎用エンジン生産累計台数 3,300万台(9月末時点)

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