ダカールラリー2016開始直前・トラック部門の出場台数とコース詳細


いよいよ2016年1月3日にペルー・リマからスタートするダカールラリー2016。日野が出走するトラック部門出場台数とコースの詳細は以下の通り。

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車検を終えた日野チームスガワラの「HINO700 ZS」と「ハイラックス」

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2016年大会の舞台は、ペルー・ボリビア・アルゼンチンの3か国。2013年以来3年ぶりの開催国となるペルーの首都リマを2016年1月3日にスタートし、日中の気温が50度近くまであがる大砂丘群を南下。アンデス山脈を縦断しながら標高3800mまで登り、国境を跨ぐチチカカ湖の脇を抜けてボリビアに入国する。

2014年以来連続3回目のボリビアで、トラック部門の競技が行われるのは初。標高の高いボリビアでの戦いを終えた後、アルゼンチンの北部の都市サルタで1月10日に休息日を迎え、広大なパンパの間を縫うハイスピードダートコースを突き進み、同国のロサリオで1月16日にゴールを迎える。

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大会は砂漠~高地~ハイスピードダートといったさまざまな自然が行く手を阻む、人とクルマにとって過酷な大会となる。

なお、2009年に南米大陸へダカールラリーが舞台を移して以来、7回連続でダカールラリーの開催国を務めたチリは、同国北部の洪水の影響により、数年の開催中断を余儀なくされた。

2参加車両は、全体で前回比15%減の合計354台が出場する。このうちトラック部門の走行距離は、競技区間は4,320㎞、移動区間は4,719kmとなり、前回に比べ880㎞延長された合計9,039㎞で順位が競われる。

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日野レンジャー1号車はゼッケン「528」、2号車は「519」、
ダカールラリーのゼッケンは部門ごとに数字の割り振りがされており、前回大会の順位をもとに小さい番号から割り当てられる。

2輪部門は1番から、クワッド部門は250番、4輪部門は300番、トラック部門は500番から始まる。

それ以外にも、大会運営車やチームのサポートカーにもゼッケンが割り当てられていく。日野レンジャーの1号車は528番、2号車は519番が割り当てられた。

ちなみに出場車両はすべての部門で減少し総勢355台となった。トラック部門は、前回比12%減の56台がエントリーした。ヨーロッパからの出場車両は、11月下旬にフランスで車検を受けたのちに、船積みされアルゼンチンへ向けて出港している。

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コースの詳細が決定、マーク・コマによる初めてのコース設定
一人で運転しなければならないため、他部門以上にドライビングテクニックとナビゲーションテクニックが問われる2輪部門で、5度の総合優勝を経験したマーク・コマ(スペイン)が主催者のスポーツディレクターに就任し、ダカールラリーのコース設定を初めて行った。

今大会では、チリとペルーが開催を辞退し、同国の有する広大な砂漠での戦いが無くなり、アンデス山脈やパンパなどが主戦場となるため、山岳地帯のツイスティなワインディングや逃げ場のない細道に待ち受けるフェシュフェシュ(パウダー状の砂)などが選手の行く手を阻むことになる。