シトロエン、カブリオタイプの100%電気駆動車「E-MEHARI」を本国で発表


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100%電気自動車の「E-MEHARI」フランス国内に於いて、来る2016年春から販売開始

PSA・プジョーシトロエン(PSA Peugeot Citroen、本社:フランス・パリ、CEO:カルロス・タバレス、仏略称:Groupe PSA)傘下のシトロエン(本社:フランス・パリ、CEO:リンダ・ジャクソン)は12月07日、新型EV車の「E-MEHARI」を発表した。

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「E-MEHARI」はシトロエンのアイコン的モデルでもあった「メアリ(Me´hari・1968年)」をモチーフにした4人乗りのコンバーチブルタイプで、実用的なレジャーカーとして発売される。

シトロエンは、時代のニーズに応える他に例を見ないユニークなクルマを通して、所有するカーオーナーの生活がより豊かになるクルマ造りを目指してきた。

それはクルマというハードウェアのみならず、サービスやディーラーネットワークにも及び、ユーザーがクルマを手にした瞬間から最後の1日まで、楽しく、かつ手間の掛からない乗車体験の提供をテーマに掲げている。

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そんなシトロエンは、先のフランクフルトモーターショーに於いて、クリエイティビリテブな2台のコンセプトカーを提案したが、今回は、そのなかの1台だった「Cactus M Concept Car」から、比類ないデザイン性とパーソナリティをいっそう際立たせつつ、市販化を推し進めた車両である。

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「E-MEHARI」の基本コンセプトは、レジャー性を第一に考えた楽しさ溢れるアウトドアビークルで、先の通り、世界で初めてABS樹脂製のボディパネルを架装した大量生産車として知られる「メアリ」を彷彿とさせる。

まさにシトロエン独自の価値観をすみずみまで表現したクルマと言えるだろう。

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動力源に100%電気駆動を積む「E-MEHARI」は、安全性の高いドライバッテリーとして知られる仏Bollore社の金属リチウムポリマー電池(LMP)を採用、最高速度は時速110kmで1回の充電により街中では200kmの走行が可能。

フランス国内に於いて来る2016年春から市販が開始され、12月9日から11日まで開かれるCOP21エコドライビングの一環としてパリのPSA本社にて世界初公開される見込みだ。

21世紀を迎え、各社から投入される100%電動車第1号は、先のポルシェ・ミッションEの他、日産のリーフ、ルノーのZOE、同じ電動車としてのトヨタ・ミライなど、各社のクルマ造りに関わる考え方やスタンスが面白いように明確化されている。

かつては自動車創生期にも存在した電気自動車ではあるが、改めて新世紀に相応しいパワーユニットとしてEVユニットを得たクルマ達を見るに、ここにきて全く新しいモビリティ時代の幕開けを告げているようだ。

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