テュフズード、創立150周年を日本で祝う


テュフズードジャパン(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:アンドレアス・シュタンゲ)は7月7日、ザ・リッツ・カールトン東京において約200名の顧客やパートナーを招き、創立150周年イベントを開催した。

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ドイツのミュンヘンに本社を置くテュフズードは、安全、品質、持続可能性のソリューションにおける世界最大の第三者認証機関。蒸気ボイラーの事故を防ぐための検査を実施する機関として蒸気ボイラー協会が設立されたことをきっかけに、22人の実業家らによってドイツ、マンハイムにて創業した。

以来、技術関連のリスクから人、資産、環境を守るという創業時の理念で事業を展開。今日、テュフズードは世界850以上の事業所で24,000人の従業員を擁している。

テュフズードジャパンは、1968年にアジア初の子会社の1つとして1993年に設立された。このイベントでは「Inspiring Trust in Technologies」というテーマのもと、業界、シンクタンク、学会の代表者らが社会の持続可能性に対してテクノロジーが果たす役割や、デジタル・トランスフォーメーションにおける未来のトレンドについて語り尽くした。

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そのテュフズードジャパン主宰で東京にて開催されたイベントは、テュフズードが「150 years of Inspiring Trust(信頼性向上の150年)」というテーマのもと世界で開催している一連のイベントの1つ。

今回のイベントでは、高齢化や少子化、都市化といった、日本が直面する課題に、最新技術やデジタル・トランスフォーメーションはどう対応すべきかということに焦点がおかれた。

さまざまな分野の専門家らによる基調講演、パネルディスカッション、ナレッジセッションを通じて、テクノロジーと進化に関する洞察や新たな視点をつかむためのプラットフォームが参加者らに提示された。

イベントの主な議題は、人、インターネット、現実世界をつなぐための技術の使用を意味する「デジタル・トランスフォーメーション」。

接続されたシステムは、サプライチェーン全体に高度なネットワークを作り、互いに自律的に相互作用することが可能。

テュフズードジャパン代表取締役社長のアンドレアス・シュタンゲ氏は、「デジタル・トランスフォーメーションはビジネス、業界、社会のあらゆる部門に広範な影響を持っています。テュフズードジャパンは、付随するリスクを最小限に抑えながら、その可能性を最大限活用してお客様のサポートに取り組みます」と述べた。

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イベントの冒頭、未来工学研究所フェローの和田雄志氏は「人間と機械は共生できるか?」をテーマに基調講演を行った。

講演後、和田氏をモデレーターに「先端テクノロジーが社会の安全性に果たす役割とは」をテーマとするパネルディスカッションが行われた。

パネリストは、筑波大学生命環境系准教授氏家清和氏、慶応義塾大学総合政策学部教授古谷知之氏、テュフズードAG、デュレク・アイラーズ氏、そしてテュフズードジャパン代表取締役社長アンドレアス・シュタンゲ氏。

パネルディスカッションの後の2つのナレッジセッションでは、同じテーマについてさらなる情報交換が行われ、Industry4.0に関する最初のセッションでは、テュフズード本社のチーフ・デジタル・オフィサー、デュレク・シュルシンガーと、株式会社制御システム研究所代表取締役社長森本賢一氏がプレゼンを行った。

また、自動車に関する2つ目のセッションでは、旭化成株式会社顧問の吉野彰氏が「リチウムイオン電池から見た未来の車社会」をテーマに、テュフズード本社Eモビリティグローバルヘッド、フォルカ・ブランド氏が日本とドイツにおけるエコカーの現状についてそれぞれ講演した。

テュフズードCEO兼取締役会長のアクセル・ステプケン氏は「私たちは、当社の歴史において、今日にいたるまで技術の安定性を通じてすべての技術的進化を可能にしてきました。

当社はこれからも、公共、民間部門とのパートナーシップを通じて、デジタル・トランスフォーメーションの過程の形成に積極的役割を果たしてまいります」とコメントした。

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