ブリヂストン、リオデジャネイロBRTで運送ソリューションの実証試験を開始


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株式会社ブリヂストン(本社:東京都中央区京橋、代表取締役CEO 兼 取締役会長:津谷正明、以降、ブリヂストン)と、グループ会社であるBridgestone do Brasil Industria e Comercio Ltda.(BSBR)は、ブラジル リオデジャネイロの主要な交通手段であるBRT※の輸送事業者の協力を得て、当社独自のITシステム「Tirematics」を活用した新たな運送ソリューションの実証試験を開始した。

「Tirematics」はセンサーを用いてトラック・バス用タイヤの空気圧、温度を計測し、車両位置情報と共にネットワークを通じて遠隔でリアルタイムにモニタリングするITシステム。

ブリヂストンでは、このシステムを活用した独自の運送ソリューションにより、以下の付加価値を提供できると考えている。

1.乗客の安全輸送及び定時運行に貢献
運行中のタイヤ情報を、高い精度でリアルタイムに把握することが可能となる。異常な空気圧・温度が検知された際には、車両管理者及び運転手にアラートで知らせていく。

これにより、タイヤ故障による予期せぬ運行トラブルを未然に防ぐことが可能となり、乗客の安全輸送及び定時運行に貢献する。

2.オペレーションの経済性向上へ貢献
タイヤ情報を遠隔でモニタリングすることで、これまでの人手による内圧点検が不要となり、タイヤメンテナンスを大幅に効率化、より効率的で効果的なタイヤメンテナンスが可能となる。

タイヤをより安全に長く使用することが可能となり、消費するタイヤ本数を削減できる。

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またタイヤ費用の削減に加え、燃費改善など、効率的なオペレーションを通じ輸送事業者の更なる経費削減に貢献する。

今回の「Tirematics」を活用した運送ソリューションの実証試験を通じて、リオデジャネイロの主要な交通手段であるBRTの安全輸送と定時運行及び輸送事業者の効率的なオペレーション、経済性向上に貢献していく。

同社は2015年中期経営計画にて「技術/ビジネスモデル イノベーション」を重点課題の一つとして掲げており、今回の実証試験をはじめ、今後も新たな顧客価値を提供する様々な運送ソリューションを提案していく構えだ。

※BRTとは、Bus Rapid Transitの略で、連節バスや専用レーン等の活用により、定時性や速達性を備えたバス高速輸送システム。環境負荷の低い次世代都市交通システムとして、近年新興国を中心に成熟国へも普及が進んでいる。