ボッシュ、テスラ モデルSベースの自動運転テスト車導入


テスト拠点は欧州と北米、したがって導入車は2台だ

ロバート・ボッシュGmbH(本社:シュトゥットガルト・ゲーリンゲン、代表取締役社長:Dr.rer.nat.Volkmar Denner、以下ボッシュ)は、自動運転のテスト車両として、新たに「テスラ モデルS」を導入した。

ボッシュでは、2011年以降、欧州と北米の2つの大陸にまたがって自動運転に取り組んでおり、ドイツのアプシュタット拠点では、ボッシュのエンジニアたちがシステムの統合に力を注いでいる。

その一方で、カリフォルニア州シリコンバレーのパロアルトのエンジニアたちは各機能の開発を積極的に進めている。

ボッシュが、米国テスラ社の純粋EVを選択した理由

この2つのチームは、世界中のボッシュで働く約2,000人のドライバー やエンジニア達のサポートを受けながら、両チームで可能な限り円滑に結果を共有できるよう、互いに同じテスト車両を使用中だ。

ちなみにこのたびボッシュが、米国の自動車メーカーであり、かつテスラ社の純粋な電気自動車であるモデルSを、テスト車両として選択した理由は、「電動化と自動化という自動車業界の2つのトレンドを兼ね備えていること」だという。

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かねてよりボッシュは、既に2013年初めから、公道上での自動運転試験を開始しており、これまでテスト車両のベースはBMW 325dツーリングを用いていた。

ボッシュのテストチームは同車を用いて、ふたの大陸における高速道路(シュトゥットガルト近郊のA81とカリフォルニアのI280)で数千kmのテスト走行を消化している。

車両は走行中のいかなる交通状況にも対応できるよう設計された

なお、初回のテスト走行を実施する前には、ボッシュが独自に用意した安全コンセプトを背景に、ドイツの認証機関であるTÜV Südによる審査を受けてのことだ。

TÜVことテュフズードは、ドイツに本拠を置く第三者試験認証機関。「Technischer Überwachungs Verein」の頭文字を取った「TÜV」は、テュフと読み、日本語では「技術検査協会」の意味である。

全世界に800の拠点、約20,000人のスタッフを抱え、試験、認証、技術トレーニング等を展開している。もちろん日本国内でもテュフズードの拠点がある。

また、車両に搭載されたテクノロジーは、高速道路のいかなる交通状況にも対応できるよう設計されてはいるものの、そのハンドルを握るドライバーは特殊な訓練を受けている。

1,400時間の作業を経て高度な自動運転が実現

さて今回新たなテスト車両による自動運転テストを開始するにあたっては、テスラに50個の新しいボッシュ製コンポーネントが取り付けられた。

そのなかには、車線、交通標識、空きスペースを認識するために車両が使用するステレオビデオカメラ(SVC)も含まれる。

このSVCは、自動車アプリケーション向けに現在市販されているステレオカメラシステムの中で最小サイズとなっており、非常にコンパクトなものだ。

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このカメラのほか、1,300 mのケーブルがそれぞれの車内に配線され、400個のケーブルタイで固定されている。

運転者の常時監視ナシで、高速道路の入口から出口まで自律走行が可能

これらの作業に1,400時間の時間を投入し、高度な自動運転に対応できるよう整えたことで、2台のテスラ車両は、現在、ドライバーが常時監視しなくても、高速道路の入口から出口まで自律走行できるようになっている。

改造にこれほど多くの時間と手間が必要になったのは、ドライバーから車両に責任を委譲することの難しさにある。

たとえひとつのコンポーネントが故障したとしても、高度に自動化された車両が、安全に動作できるようにしなくてはならないからだ。

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そうした動作信頼性を得るために、ブレーキやステアリングなどのセーフティクリティカルシステムは、冗長性(搭載機器やネットワーク障害に備え、予備システムによって多重化を図ることでトラブルを回避する)を考慮しているという。

例えばテスト車両には、電動ブレーキ ブースター「iBooster」と、ブレーキコントロールシステムである横滑り防止装置ESC(エレクトロニック スタビリティ コントロール)が装備されているが、これらのコンポーネントは、ドライバーの介入を必要とせず、また互いに依存することなく、車両を制動することができる。(坂上 賢治)

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