ボッシュ、高度な自動運転機能により独国の事故発生率は3分の1以下になる?


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未来のテクノロジーがボッシュの成長を促進

ロバート・ボッシュGmbH(本社:シュトゥットガルト・ゲーリンゲン、代表取締役社長:Dr.rer.nat.Volkmar Denner、以下ボッシュ)にとって、自動運転は単なる夢物語ではない。

グローバル規模で革新的なテクノロジーとサービスを提供するボッシュは、すでにこの分野で商業的・技術的に成功を収めつつある。

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ボッシュ取締役会メンバーのディル ク・ホーアイゼル氏(Dirk Hoheisel)は、「成長著しいドライバーアシスタンス市場が、自動運転への道をリードするでしょう。

この分野において、ボッシュの売上高は毎年3割増の成長を続けています。2016年にはド ライバー アシスタンス システムの売上高は10億ユーロを超えるでしょう」と述べた。

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欧州最大規模のシステムサプライヤーとして、そして世界最大の自動車機器サプライヤーとして、ボッ シュはその幅広い製品群を強みとして活かし始めているのだ。

パワートレインからネットワーク化へ – ボッシュはすべてをシングルソースで提供

自動運転に必要とされるあらゆる技術に精通した自動車機器サプライヤーは今のところ限られている。というのは、こうした技術には、パワートレイン、ブレーキ、ス テアリングだけでなく、センサー、ナビゲーションシステムや車内外のネットワーク化ソリューションも含まれるからだ。bosch-tesla-model-s-based-automatic-operation-test-vehicle-introduced20150522-6-min

先のホーアイゼル氏は「ボッシュはコンポーネ ントから包括的なシステムまで、あらゆる側面から開発を進めています。

例えば、ボッシュのセンサーに対する需要は非常に高く、昨年、ドラ イバー アシスタンス システムに使用されるサラウンドセンサーは、過去最高の5,000万台という販売台数を記録しました。

また、2014年にはレーダーセンサーとビデオセンサーの販売台数が倍増し、2015年も同様の成長を見込んでいます。

ボッシュはアダプティブ クルーズ コントロールなどのシステムに使用されるレーダーセンサーで世界の市場をリードしており、来年にはレーダーセンサー(77GHz)の累計生産台数が 1,000万台に到達する見込みです」と云う。

ボッシュの約2,000人のエンジニアがドライバー アシスタンス システムの開発に尽力

ボッシュでは現在、約2,000人のエンジニアがドライバー アシスタンス システムの開発に取り組んでおり、その数は2年前と比べて700人以上増加した。bosch-and-aim-the-battery-twice-the-performance-in-five-years20150426-9-min

ドライバー アシスタンス システムは、自動運転の基礎となるもので、現在これらのシステムはすでに車線変更や車線維持、障害物が現れた際のブレーキングなどでドライバーを支援しているが、ボッシュはその先を見据えた開発を進めている。

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ある欧州の自動車メーカーは、回避操作や交差点での右折/左折をサポートするシステムだけでな く、ボッシュのトラフィック ジャム アシストも量産車に採用しており、ボッシュはこうしたシステムから得た知識や経験をそのまま自動運転の開発に活かし、その実現に向けてさらなる弾みをつけていく構えだ。

ボッシュは2013年初めから、ドイツのA81号線と米国の州間高速道路280号線でテスト車両による公道試験を実施しているが、2020年には自動車の自律走行が高速道路上で実現できると予測している。

成長著しいドライバー アシスタンス システム市場が自動運転への道をリード

ただし、自動運転を実現するためには、法的枠組と技術開発の足並みを揃える必要がある。現在はドライバーが常に車両を制御下に置かなくてはならないと規定した、1968年制定の道路交通に関するウィーン条約により、高度な自動運 転はいまだ合法として認められていない。

しかし、ドイツやその他多くの国々では法規に変化の兆しが見え始めており、ドライバーの操作がシステムに対して 優先されること、または、システムを無効にすることができるという条件下において、自動運転が認められていく可能性がありそうだ。bosch-tesla-model-s-based-automatic-operation-test-vehicle-introduced20150522-4-min

目下、こうした例外を認めるために、どのように法規を改正するかについての議論が行われている真っ最中だ。

もうひとつ、自動運転を実現する上でのハードルとなっているのが、システムの検証方法だ。現在の検証方法では、オートパイロットシステムが量産に移行するまでに、数百万kmにもおよぶテスト走行を行う必要があるが、ボッシュはこの点についても新たなアプローチに取り組み始めた。

より高度な自動化により、ドイツ国内の事故発生率を3分の1以上減少できる可能性

ボッシュは、自動運転で道路交通の安全性の向上を目指している。毎年、交通事故による死亡者数は、世界で約130万人に達すると推定され、一般的にその事故の 90%が人為的なミスに起因していると考えられている。

ホーアイゼル氏は云う「危険な交通状況下においては、適切なサポートが人命を救います。

ボッシュの事故調査によると、より高度な自動化により、ドイツ国内だけでも事故発生率が3分の1以上減少すると予測されているからです。bosch-and-aim-the-battery-twice-the-performance-in-five-years20150426-4-min

さらに、自動運転は道路 交通の安全性の向上につながるだけでなく、効率性の向上にも寄与します。米国の調査報告書によると、戦略的な予測走行により、高速道路で最大39%の燃費 向上が可能だという結果が出ています。

オートパイロット機能を備えた自動車は、まるで自宅が移動しているかのような新たなドライビングエクスペリエンスの 可能性を開くことになるでしょう」

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