米・ボルグワーナー、48V仕様の電動ターボコンプレッサー「eBooster」の販売を開始


ボルグワーナー社(本社:米ミシガン州アーバンヒルズ、社長兼最高経営責任者:ジェームズ・ベリアー/James Verrier、以下、ボルグワーナー) は、ダイムラーの最新式3.0Lガソリンエンジン用に開発した48V仕様・電動駆動のコンプレッサー「eBooster(R)」の販売を開始する。

同ユニットをボルグワーナーが供給するターボチャージャーと組み合わせてeBooster(R)技術を使用することで、燃費と低速トルクが向上し、ターボラグという遅延現象を感じさせることなくアクセル操作に即応した過給が可能になる。

ボルグワーナーによると、同社の電動コンプレッサーeBooster(R)は、ターボチャージャーが引き継ぐまでアクセル操作に即座に対応するため、低速での過給効果が向上し、ターボラグはほとんどないと云う。

その構成技術は、ブラシレスDCモーター、耐久性のあるサマリウムコバルト磁石、高効率なパワーエレクトロニクス等を搭載したもので、小型軽量であるeBooster(R)の技術は、自動車メーカーに対し柔軟なパッケージオプションを提供し、さまざまなハイブリッド車や内燃機関に対応している。

ボルグワーナーは、eBooster(R)ソリューションの量産化に向け、最新システムを使用して現在増産体制に入っており、まずはダイムラーをはじめとするグローバル自動車メーカー3社への販売を開始していく構え。

同製品のリリースにあたって、ボルグワーナー・ターボシステムズの社長兼事業本部長 フレデリック・リサルド氏(Frederic Lissalde)は、「当社の市場最先端のeBooster(R)技術により、直列6気筒エンジンで従来の大型V8に匹敵する性能と、いっそう快適なドライブ体験を実現することができます。

eBooster(R)技術は、エンジンの小型化により、ハイブリッド車と内燃機関において燃費効率を5~10%改善できます。」と述べた。

なおボルグワーナー(NYSE: BWA)は、自動車の内燃機関、ハイブリッド車、電気自動車向けのクリーンで高効率な技術ソリューションを提供するグローバルなリーディングカンパニーである。

世界17カ国62カ所に生産・開発拠点を持ち、全世界でおよそ27,000人の従業員を擁する。

Webサイト:https://www.borgwarner.com/en/home