ベントレーモーターズ、BENTLEY FLYING SPUR V8 Sをリリース


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ベントレーモーターズリミテッド ジャパン(所在地:東京都港区、代表:ティム・マッキンレイ)は、新モデルF「lying Spur V8 S」をラインナップに加えることを発表した。

同社によるとFlying Spur V8と、Flying SpurのフラッグシップW12モデルとの中間的存在を担うV8 Sは、エンジンの出力向上とサスペンションの改良等を行った事により、思い通りの正確なドライビングエクスペリエンスを実現していると云う。

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Bentley MotorsのWolfgang Dürheimer会長兼CEOは、「クラストップの快適性と卓越した動力性能を両立する車としてFlying Spurに肩を並べる車はありません。

究極の洗練性と意のままの心躍る走りを求めるドライバーの皆様にとってこれ以上の選択肢はないでしょう。

なおBentley Flying Spur V8 Sは、2016年3月1日~13日までジュネーブモーターショーにて世界初公開され、発売は今年の夏を予定しています」と述べた。

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同車に搭載される4.0リッターV8 Sツインターボエンジンは、V8エンジンにチューニングを施し、507PS(373kW)の最高出力が21PSアップした528PS(388kW)となった。

最大トルクは1,700rpmで680Nm。同エンジンによりFlying Spur V8 Sは100km/hまで4.9秒で加速。V8の驚異的なスプリントタイムをさらに0.3秒短縮した。最高速度は306km/hとなる。

高圧燃料の直噴システム、低摩擦ベアリング、最先端の温度管理システム、充電システムを利用したエネルギー回生システム、
ターボチャージャーの革新的なパッケージングなど、Bentley V8エンジンの設計に最先端技術を結集。

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パワーと性能と経済性を妥協することなく追求したことで、巡航時に快適な走りを損なうことなく燃費を向上させるべく8気筒のうちの4気筒を休止する可変シリンダーシステムとした。

これによって航続距離は837km、Flying Spur V8 Sの燃費は複合サイクルで100kmの走行あたり10.9リットル、CO2排出量は254g/kmを記録している。

併せてエンジンとトランスミッションのキャリブレーションは、共に見直した結果スロットルレスポンスがシャープになり、Flying Spur V8 Sのパワーを低回転域でも発揮できるようになった。

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パワー配分は、今日のBentleyの例にならい、全輪駆動を介して路面に伝わる。前後のトルク配分を40:60にすることで、路面や天候の状況に左右されることなく安定した走りを実現した。

またパワーの向上に伴い、レスポンスを重視してサスペンションのセッティングもチューニングし直し、ハンドリングとボディコントロールを向上させている。

加えて連続可変式ダンピングコントロール付きのセルフレベリングエアサスペンションは、フロントをアルミニウム製ダブルウィッシュボーン式、リアを台形マルチリンク式とし、Flying Spurの持ち味である洗練性を継承した。

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エレクトロニック・スタビリティ・コントロールも、高速走行時にホイールのスリップを許容する範囲を広げ、システム介入後にエンジントルクが従来のシステムより早く復帰するよう最適化している。

エクステリアでは、ダークでスポーティなデザインがアクセントとなった。一目でBentleyと分かるマトリックスグリルを標準でブラックとする一方、キャリパーはレッド、リアディフューザーは光沢あるBelugaとした。

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フロントグリルインサートは刷新され、ブラックのグリルにボディカラーと同色のインサートという組み合わせとし、さらにV8 Sバッジをリアボディに据え、トレッドプレートもV8 S専用。ペイント仕上げの20インチオープンスポークホイールを装備として、Continental GT V8 Sとのコンセプトの統一が図られている。

そのスポーティなエクステリアに合わせ、キャビンにも変更を加えた。Piano Blackのウッドパネルと3本スポークのスポーツステアリングホイールを標準装備とし、ギアレバーとギアシフトパドルにはローレット加工を施して、ドライビングの楽しさに手触りの心地良さをプラス。

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V8 S専用のカラースプリットには、ツートンカラーのシートを用意し、ルーフのセンターボウはコントラストカラーとした。ヘッドレストにはV8 Sの刺繍が施される。

なお豪華で広々としたキャビンには、手作業で製作される優美なレザーハイドとウッドパネルを贅沢に使い、最新の防音技術と電子技術を採り入れられている。

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具体的には、ボタンひとつでウッドパネル製のリアセンターコンソールからリモコンがせり上がり、空調システムやインフォテイメントシステムをリアシートから簡単に操作できるようになった。日本での販売価格は現在未定だが、デリバリーは2016年秋頃が予定されていると云う。

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