アウディジャパン、367psの新型Audi RS 3 Sportbackを発売


アウディジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:大喜多 寛)は、Audi A3 Sportbackをベースにした本格スポーツモデル、新型Audi RS 3 Sportbackを発表し、10月20日より全国の正規ディーラー(116店舗、現時点)を通じて販売を開始する。

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このアウディジャパンが発表した新型「Audi RS 3 Sportback」は、270kW(367ps)、465Nm(47.4kgm)を発揮する2.5ℓ 直列5気筒TFSI(直噴ガソリンターボ)エンジンを搭載。

コンパクトクラスの車体には過剰とも思えるこのパワー / トルクを、同モデル専用の制御プログラムが施されたquattroフルタイム4輪駆動システムを介して路面に伝えることで、0~100km/h加速4.3秒*と、第一級のスーパースポーツカーと呼んで差し支えない動力性能を誇る。

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また、Audi RSシリーズの伝統に従って、内外装のデザインにも特別な趣向が凝らされており、お馴染みのハニカムパターンを配したグリルや、膨らみを増したフェンダー、専用デザインの19インチホイールなどにより、視覚的にも、通常のAudi A3 Sportbackとは大きく差別化された、エクスクルーシブな存在であることが強調されている。

本来Audiが特別な車両のみに冠する“RS”というバッチは、アウディのモータースポーツ活動をサポートするAUDI AG傘下の、quattro GmbHが開発に参画し組み立ても行う特別高性能なモデルの名称。

現在日本では、ほかにAudi RS 4 Avant、Audi RS 5、Audi RS 5 Cabriolet、Audi RS 6 Avant、Audi RS 7 Sportback、Audi RS Q3の6モデルが販売されており、Audi RS 3 Sportbackは今回の2世代目モデルの日本初導入となった。なおAudi RS 3 Sportbackの車両本体価格(税込)は7,560,000円となる。

新型Audi RS 3 Sportbackの主な諸元は以下の通り。

モデル:Audi RS 3 Sportback
エンジン:2.5ℓ 直列5気筒DOHCインタークーラー付ターボチャージャー
トランスミッション:7速Sトロニック
最高出力/最大トルク:367PS/465Nm
ステアリング:右
車両本体価格 (税込):7,560,000円

■新型Audi RS 3 Sportbackの概要

2.5 TFSIエンジン
アウディにはパワフルな直列5気筒エンジンの長い伝統があり、古くは1980年代に、このタイプのエンジンを搭載したモデルがWRC(世界ラリー選手権)などの国際モータースポーツで大活躍し、アウディのスポーツイメージを高める役割を果たした。

この2.5 TFSIエンジンは2009年にAudi TT RSに搭載されてデビューを飾り、以降2010年から2014年にかけて5年連続で2.5ℓクラスの「インターナショナル エンジン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれるなど、パワーとフィールに優れた傑作エンジンと評価されている。

同車が発揮する最高出力270kW(367PS)は、リッターあたり108.9kW(148ps)の高性能を意味し、最大トルクの465Nmは、1,625rpmの比較的低回転から5,550rpmまでコンスタントに発揮される。0~100km/h加速タイム、4.3秒*はクラス最速の値であり、最高速は通常250km/hで電子的に制限されている。

quattroフルタイム4輪駆動システム
2.5 TFSIエンジンのハイパワーは、quattroフルタイム4輪駆動システムを介して路面に伝えられる。

このquattroシステムで中核となるのは、電子制御の油圧式多板クラッチで、それを制御するソフトウェアには、このモデル用に特別なチューニングが施されており、運転スタイルと路面の摩擦係数などに応じて、瞬時の判断により、後輪に50パーセントから100パーセントの駆動力が送られる仕組みだ。

また、標準搭載されるAudiドライブセレクトでダイナミックのモードを選択し、さらにESCをsportモードにしていた場合には、後輪への駆動力伝達がより素早く多めに行われるようになる。

シャシー
通常のAudi A3 Sportbackと比較すると車高が25mm低くなっており、トレッドもフロントで25mm、リヤで10mm拡げられて、サスペンションやブレーキも、相応の強化された。

RS専用デザインのアロイホイールは、サイズが19インチで、235/35タイヤと組み合わせる。またステアリングは、15.3~10.9:1のバリアブルなレシオを備えたプログレッシブステアリング(電動パワーアシスト付)が標準採用されており、クイックでダイレクト感のあるステアリング操作を楽しむことができる。

最後にエクステリア面では、通常のAudi A3 Sportbackと比べると、各部のデザインが変更され、精悍でダイナミックな印象になった。

具体的には、RSをシンボライズするハニカムパターンが、シングルフレームグリルやリヤディフューザーなどに採用され、膨らみを増したフェンダー、専用デザインの19インチホイール、立体感のあるエアインレットやサイドシルの造形などにより、超弩級のスポーツモデルらしい迫力が表現されている。

一方、インテリアは、全体がスポーティなブラックでまとめられ、飾りステッチを配した専用デザインのスポーツシート、ステアリングホイール、セレクターレバー、メーターパネルなどにより、RSシリーズならではのスポーティでエクスクルーシブな雰囲気が演出されている。* 欧州仕様車測定値