アウディジャパン、プレミアムステーションワゴンAudi A4 Avantフルモデルチェンジ


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アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤 徹)は、プレミアムミッドサイズワゴンのAudi A4 Avant をフルモデルチェンジし、4 月21 日(木)より全国の正規ディーラーを(120 店舗、現時点)を通じて販売開始する。

Audi A4 Avantは、「テクノロジーとデザインの美の融合」というアウディのブランドテーゼを体現したプレミアムステーションワゴン。

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前身にあたるAudi 80 Avantは、1992年に登場して以来の累計生産台数は220万台を超えた。今回発売する新型は、先に発表された新型Audi A4のセダン仕様同様、進化したモジュラープラットフォーム「MLB evo」をベースにゼロから再設計するとともに、進化した「アウディプレセンス」予防安全システムなど、最新テクノロジーを惜しみなく投入して、すべての面で商品力を大幅に向上させた。

開発にあたっては、走行抵抗の削減を主要なテーマとし、体系的軽量化に取り組むとともに、エアロダイナミクスの最適化に注力して、ワゴンボディではトップクラスのCd 0.26(欧州仕様値)を実現。

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搭載ユニットは2.0ℓ TFSI(直噴ガソリンターボチャージャー)、従来型に対して動力性能を高めつつ、Start/Stopシステムやエネルギー回生機構を標準装備するなどして、燃料消費を大幅に削減している。

特に、新しい燃焼方式採用の2.0TFSIと初の7速Sトロニックを搭載したFWDモデルは、従来型に対して33パーセントの燃費改善を達成した。

安全対策の面でも、アウディ独自の先進システムである「アウディプレセンス」の機能をさらに拡充することで、ミッドサイズカーの水準を超えた予防安全/乗員保護を実現。

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全モデルに標準化された「アダプティブクルーズコントロール」に「アクティブレーンアシスト」を加えた新機能「トラフィックジャムアシスト」は、アクセル、ブレーキに加えて、状況に応じてステアリング操作にまでシステムが介入することで、将来のパイロッティドドライブ(自動運転)への途を大きく切り拓いた。

ステーションワゴンにとって重要なポイントであるリヤのラゲージルームも、従来型に対し、より広く使い易くした。

居住性が大きく改善された室内には、ナビゲーション機能を内蔵した最新のインフォテイメントシステムが搭載されており、アウディ独自のMMIコントロールユニットにより、車載された数多くの先進システムを一元的に操作することができる。

インターネットへのワイヤレス接続も可能にしたAudi connectに加えて、複数社のスマートフォンとの接続ができるAudiスマートフォンインターフェイスにより、最高水準のコネクティビリティも確保された。

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なお今回発売する新型Audi A4 Avant各モデルと、価格は以下の通り。

モデル:A4 Avant 2.0 TFSI
エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHCターボチャージャー
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:FWD(前輪駆動)
ステアリング:右
車両本体価格(税込):5,470,000円

モデル: A4 Avant 2.0 TFSI Sport
エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHCターボチャージャー
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:FWD(前輪駆動)
ステアリング:右
車両本体価格(税込):5,850,000円

モデル: A4 Avant 2.0 TFSI quattro
エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHCターボチャージャー
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro(フルタイム4WD)
ステアリング:右
車両本体価格(税込):6,260,000円

モデル: A4 Avant 2.0 TFSI quattro Sport
エンジン:2.0ℓ 直列4気筒DOHCターボチャージャー
トランスミッション:7速Sトロニック
駆動方式:quattro(フルタイム4WD)
ステアリング:右
車両本体価格(税込):6,530,000円

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■新型Audi A4 Avantの概要

Cd=0.26*:卓越したエアロダイナミクス
新型Audi A4シリーズは、エアロダイナミクスの面で新たなベンチマークを構築したが、このAvantモデルも0.26(欧州仕様値)と、ステーションワゴンとしては最高レベルのCd値を達成した。

エンジンルームの下側などをフラットなカバーで覆ったアンダーボディ(欧州仕様)に加え、スポイラー機能を持たせたルーフ後端の処理などにより、後輪リフトも最少に抑えることに成功している。

エレガンスと先進イメージを融合したエクステリア
テクノロジーイメージを意識させるオプション設定のマトリクスLED仕様が用意されたヘッドライトは、ステップ状のグラフィックが印象的で、ファイバーオプティクスにより映し出されるシャープなエッジがそれぞれ補助ライトとターンシグナルとしての機能を果たす。

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より広く快適になったインテリア
インテリアは、従来型に比べて、すべての面でディメンションが大きくなった。

スペース面での余裕は室内のどこに座っても実感できるが、水平基調で端正にまとめられたインテリアデザインによって、さらに広々感が強調されている。

シートも全面的に新しくなっており、構造材に高強度スチールやマグネシウムを使うなどして、従来型と比べると最大9kgも重量を削減した。

使いやすさを増したラゲージルーム
ラゲージルームもより広く、使い易くなった。荷室容量は5人乗りの状態で505ℓ、後席のバックレストを畳むと最大1,510ℓで、従来型比それぞれ15ℓ、80ℓ大きくなっている。

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後席バックレストは便利な3分割タイプで、きれいな立方形をしたラゲージルームは使い勝手に優れる。全モデルに電動ラゲージルームカバーのほか、パーティションネット、ルーフレールが標準装備されている。

複合材料による軽量ボディ
外寸が若干大きくなっているにも関わらず、新型Audi A4は、従来型と比べて、最大120kgも重量を減らした*(欧州仕様での比較)。

ボディそのものも、構造面での軽量化、及び強度に優れた熱間成型鋼板を多用することなどにより、従来型より15kg重量を削減している。

ミッドサイズクラスではもっとも充実した予防安全システム
新型Audi A4は、アシスタンスシステムの分野でも、ベンチマークといえる。

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「アウディプレセンスベーシック」「アウディプレセンスシティ」「アウディアクティブレーンアシスト」「リヤビューカメラ」「アダプティブクルーズコントロール」「アウディパーキングシステム」などのシステムを全モデルに標準採用したほか、さらにオプションで「アウディサイドアシスト」「アウディプレセンスリヤ」「サイドエアバッグ(リヤ)」「パークアシスト」「サラウンドビューカメラ」の各システムを用意した。

(標準装備のエアバッグは前席前面、前席サイド及び前後席をカバーするカーテンエアバッグの合計6つ)

そのうち「アウディプレセンスシティ」は、レーダーとカメラにより前方の交通状況を監視して、クルマや歩行者の存在を感知し、緊急時には自動ブレーキを発動するなどして追突事故の危険を減らすシステムだ。

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具体的には、追突が避けがたいか、走行状況が著しく不安定になった場合には「アウディプレセンスベーシック」により、前席シートベルトのテンションを上げるなどして衝撃に備える。

同じく標準装備の「アウディアクティブレーンアシスト」は、ドライバーの車線維持操作をサポートするシステムで、ウインカーを使用しない状況でクルマが車線を逸脱しそうになると、警告を発すると同時に、ステアリングに介入してクルマを元の車線に戻す。

また、同じく全モデル標準装備の「アダプティブクルーズコントロール」と「アクティブレーンアシスト」により、時速65km/h以下の渋滞時にアクセルやブレーキだけでなくステアリング操作にも介入してドライバーの負担を軽減する「トラフィックジャムアシスト」の機能が新たに導入された。

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効率と性能を高度にバランスした2タイプの2.0 TFSI
2つの仕様の2.0 TFSIエンジンが用意されており、そのうち、quattroフルタイム4輪駆動システムと組み合わされるハイパワー仕様は、185kW(252PS)、370Nmを発揮。

これは、従来型と比べると30kW(41ps)、20Nmの向上で、その一方で、燃費効率も15.5km/ℓと14パーセントの改善を果たしている。

もうひとつの140kW(190PS)、320Nmを発揮する2.0 TFSIは、アウディの最新世代の「ライトサイジングエンジン」で、これを搭載したFWD仕様の新型Audi A4は、JC08モードで18.4km/ℓと、2.0ℓクラスのガソリンエンジンとしてはトップレベルの低燃費を実現(従来型と比較すると33パーセント改善)。

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その他、バルブタイミングの巧みな制御により、低中負荷領域で吸気工程を短縮しつつ、圧縮比を11.8:1と、過給器付ガソリンエンジンとしては極めて高く設定した新しい燃焼方式により、かつてない燃費とパワーの両立に成功させた。

燃料消費削減のために、全モデルにStart/Stopシステムとブレーキエネルギ―回生システムを搭載。トランスミッションは全モデル7速Sトロニックを搭載しているが、Audi A4 AvantのFWDモデルにSトロニックが採用されるのは、今回が初めてのことだ。

軽量設計の全輪5リンク式サスペンションシステム
サスペンションシステムは全面的に再設計されており、前後輪ともに5リンクのシステムを採用することで、ハンドリングと乗り心地のバランスをさらに高いレベルに押し上げている。

また、鍛造アルミなどの軽量素材を大胆に採用するなどして、大幅な軽量化も実現した。

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最新世代のMMIとアウディバーチャルコックピット
アウディを代表する先進テクノロジーであるMMIは、今回操作手順が全面的に新しくなった。

固定したヒエラルキーを設けない操作の仕組みは、最新のスマートフォンにも通じるところがある。

そのMMIと連動するシステムとして、12.3インチの高輝度液晶モニターを用いたフルデジタルの多機能ディスプレイシステムである「アウディバーチャルコックピット」をオプション設定している。

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Accessory

最新のインフォテイメントシステムと最高のコネクティビティ
ナビゲーション機能と8.3インチモニターを備えた最新鋭のインフォテイメントシステムが全モデルに標準搭載されています。操作は、ほかの車載システムも含めて、MMIコントロールユニットにより一元的に行う仕組みで、今回新たに導入されたAudi スマートフォンインターフェイスにより、各社スマートフォンとの接続が可能となりました。さらに、Audi connectの付属機能であるWi-Fiホットスポットにより、最大8台までのモバイル端末をインターネットに同時接続することができます。
*欧州仕様車測定値

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Audi Avantについて
Avant(アバント)は、アウディブランドにおいて、ステーションワゴンタイプのモデルを表す呼称。

かつて「美しいワゴンはアバントと呼ばれる」というコピーが宣伝広告で使われていたように、歴代のアバントは、アウディらしいデザインの美とスポーティネス、さらに、ヨーロピアンエステートならではのクラス感を兼ね備えたスタイリッシュな多目的プレミアムカーとして、人々の認知を得てきた。

そんなアウディアバントの歴史は、今から39年前の1977年に始まりまる。当時のAudi 100(1976年に発表された2世代目)に、ユニークなファーストバックスタイルの5ドアモデルが追加され、それにAvantの名称が与えられた。

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Audi 100は、1982年にフルモデルチェンジして、当時としては驚異的なCd 0.30を達成した3世代目モデルに切り替わったが、この時、同時に刷新された100 Avantは、エアロダイナミクスとデザインのエレガンスを融合した斬新なスタイリングで人々を魅了した。

5ドアハッチバックのイメージが強かった100 Avantと比較すると、伝統的ステーションワゴンにより近づいていたものの、大きく傾斜したリヤウインドーなど、実用一辺倒のエステートとは明らかに一線を画していた。

またこの世代のAudi 100 Avantから、quattroフルタイム4WDシステムとの組み合わせが提供されるようになり、デザインだけでなくテクノロジーの面でも「先進的なプレミアムワゴン」としてのイメージが構築されることになった。

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1977年の初登場から最初の15年間は、Avantの名称で呼ばれるアウディはAudi 100の1タイプだけだった。

Audi 80 Avantが発売されたのは1992年から。前年にモデルチェンジされて4世代目に切り替わったミッドサイズカーのAudi 80に、シリーズ初のステーションワゴン仕様が追加され、それにもAvantの名称が与えられたのだ。

Audi A4 Avantの元祖にあたるこのモデルはスポーティでプレミアム感のあるキャラクターが強調されていた。

この時期、Avantをベースに、歴史に残る特別なモデルも開発されている。それは、1993年に発表されたAudi RS2 Avantである。

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同車は、315PSの2.2ℓ直列5気筒ターボエンジンとquattroフルタイム4WDシステムを搭載して、0-100km/h加速5.4秒、最高速262km/hという、スーパースポーツカー並みの運動性能を実現した。

これは「RS」の呼称が付けられた最初のアウディモデルであり、高性能なRSモデルをAvantベースで開発するという伝統は、今日もなお続いている。

Audi 80は1994年にフルモデルチェンジされ、名称もAudi A4に改められた。その初代Audi A4シリーズにも、1年後の1995年にAvantが登場。以来Audi A4は、今日までに4度のモデルチェンジを経ているが、すべての世代でAvantがラインナップされている。

先にAvantを導入したAudi 100シリーズも、4世代目の時代の1994年にAudi A6に名称を変更。以来、今日までに3つの世代を重ね、Avantは人気のバリエーションとしてすべての世代でラインナップされている。

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そこで特筆すべきは、1999年に2世代目Audi A6 Avantをベースに、走破性能を高めたallroad quattroという派生モデルを開発して市場導入したことにある。

AvantにSUV的なキャラクターを加味したこのモデルも、市場での好評を受けて、2世代目となった2006年以降はAudi A6 allroad quattroと名称を変えつつ、生産が継続されている(2012年に2度目のモデルチェンジを経て現在販売されているAudi A6 allroad quattroは3世代目)。

さらに2009年には、4世代目Audi A4AvantをベースにしたAudi A4 allroad quattroも発売された。

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最初の100 Avantの登場から39年、ミッドサイズの80 Avantの発売から24年。その間、自動車のテクノロジーは大きく進化したが、「美しく、スポーティで、先進的かつ上質なプレミアムステーションワゴン」としてのアウディアバントのポジショニングは、基本的に変っていない。

それは、それがアウディアバントの理念であると同時に、Volsprung durch Technik(技術による先進)をモットーに掲げ、「デザインの美」を追求してきたアウディそのものの理念と深く重なっている。

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