アウディ、FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦・ニュルブルクリンク6時間で2・3位獲得


FIA世界耐久選手権(WEC)第4戦、ニュルブルクリンク6時間レースに、予選1・2番手から臨んだ2台のAudi R18は序盤からレースをリードしたが、レース開始から3時間目に出されたコーションピリオドの影響により、今シーズン2度目の優勝獲得の機会を失ったものの奮闘を続け、2位と3位を獲得した。

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WECのニュルブルクリンク大会には、58,000人もの大観衆が詰めかけた。今大会にアウディのゲストとして来場したオリンピックゴールドメダリストのマリア ヘフィル リーシュがスタートフラッグを振ってレースが開催。

当初はAudi R18のゼッケン7号車を駆るマルセル ファスラー(スイス)がレースをリード。その後、オリバー ジャービス(イギリス)にドライバーチェンジした後も奮闘は続き、レース開始から2時間を経過した時点で、もう1台のAudi R18を従えてトップを維持していた。

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しかしレース開始から3時間目。2台のAudi R18が共に3度目のピットストップを終えた直後に、コース上のアクシデントによってイエローフラッグが出された。

一方、レギュレーションにより燃料タンク容量が多いポルシェはピットストップのタイミングをアウディ勢より遅く出来たため、コーションピリオドの間に大幅なアドバンテージを構築することが出来た。

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コーションピリオドが解除された時点で、トップのポルシェとの差は、ルーカス ディ グラッシ(ブラジル)が24秒、マルセル ファスラーは29秒に広がった。

アウディモータースポーツ代表のDr. ウォルフガング ウルリッヒ氏は「我々は、ライバル達よりも優れたラップタイムで走行していましたが、不運にもコーションピリオドにより勝利のチャンスを失う結果となってしまいました」と述べた。

このような状況下、2組のアウディドライバー達は、勝利を諦めることなく闘い続け、ディ グラッシとロイック デュバル(フランス)、オリバー ジャービスの3人は、ゼッケン2号車のポルシェとの2番手争いで競り勝った。

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その結果、年間ドライバーズポイントで首位となっていたポルシェドライバー達との差を6ポイント埋めている。

そしてアンドレ ロッテラー(ドイツ)が、同じくゼッケン2号車のポルシェとのテールtoノーズのバトルを制し、3位を獲得した。さらにマルセル ファスラーがファステストラップを記録した。

アウディスポーツLMPプロジェクトリーダーのDr. ウルリッヒ ステファン ドライヤー氏は、「ライバルに大きくアドバンテージを取られた時も、決して諦めることなく闘いを挑み続けたドライバー達やチーム全員を、褒め称えたいと思います。

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今回のFIA WEC戦は、ドイツの皆様に耐久レースの醍醐味を改めて示すことで、多くのファンの皆様に感動的な体験を提供する素晴らしいレースとなりました。

今日、我々は優勝獲得を目標としていました。サーキットに来ていた者だけでなく、ネッカーズルムで支援作業をしていた者を加えたすべてのチーム員は、素晴らしい仕事をしていました」と語っている。

ニュルブルクリンク6時間レースの決勝結果
1: ベルンハルト / ハートレー / ウェーバー  (ポルシェ) 194 laps
2: ディ グラッシ / デュバル / ジャービス (Audi R18) +53.787s
3: ファスラー / ロッテラー (Audi R18) +54.483s
4: デュマ/ ジャニ/ リーブ (ポルシェ) +1m 37.324s
5: ブエミ / デビッドソン / 中嶋 (トヨタ)  -1 lap