全日本スーパーフォーミュラ、シリーズ4戦・5戦のソフトタイヤ導入はチーム戦略に影響


全日本スーパーフォーミュラ選手権を主催する株式会社日本レースプロモーション(所在地:東京都千代田区、代表取締役社長 倉下 明)は、2017年シーズン「第4戦・ツインリンクもてぎ」、及び「第5戦 オートポリス」でソフトタイヤを導入する。

2017シーズン仕様 ソフトタイヤデザインイメージ

この制度導入で、スーパーフォーミュラもF1と同じく、異なる2種類のタイヤを両方使用して決勝レースを走り切ることが求められる。これは、各チームのレース戦略に大きな変化をもたらすことになるだろう。

そもそもこの試行は、昨年の第4戦もてぎに於いて、シリーズ初のソフトタイヤ制度導入に端を発するするで、今シーズンはそれが2戦に拡大。

特に2年ぶりの開催となるオートポリス大会にも導入されることが注目点だ。いずれのレースに於いても今シーズン開幕当初から使用されてきたミディアムタイヤと併用されることから、戦略に幅が生まれることが想定されている。

ちなみに導入されるソフトタイヤはサイドウォール両側に、赤いラインが引かれており、各チームがどのコンパウンドのタイヤを使しているかが一目瞭然となるため、観戦者にとってもチーム戦術を考える愉しみが増える。

なお今シーズン導入するソフトタイヤは、横浜ゴムが開発中のもので、同社は昨年の仕様とは異なる新たなコンパウンドを採用。昨年以上のグリップ性能によるタイムの向上、ミディアムタイヤとのタイム差を生み出す仕様を目指している。

従って瞬間的なタイムが大きく向上する代わりに、その分、性能劣化が激しくなると云われている。またこの制度が「第4戦・ツインリンクもてぎ」に続き「第5戦 オートポリス」へと2戦連続導入になることで、持ち越しタイヤによる次戦への影響も発生する。

日本レースプロモーションによると、最終的なソフトタイヤの仕様の確定は、7月に行われるオートポリスでのテストの結果を以て判断されるとしている。