1964年製のポルシェ911、トップ・シティ・クラシック・チャイニーズ・ラリーで優勝

古代・四大文明のひとつに数えられる中国大陸。この地で先週末に終了したヒストリックモータースポーツ（主催：オートモータースポーツ社、モータークラシック・チャイナ社、開催地：中国・北京、上海）の「第3回トップ・シティ・クラシック・チャイニーズ・ラリー（Top City Classic Chinese Rally）」に於いて、1964年製のポルシェ911が優勝した。

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この世界各国から終結した多彩なクラシックカー達によるラリーイベントは、北京と上海を中心とした延べ1,000km超のコースを、2度の週末に渡って走破するプログラム。

ドイツ本国のポルシェAGからは、ポルシェミュージアムの数多あるカーコレクションの中から、1964年の911 2.0（ナローポルシェ）と、1998年の911カレラ（最終空冷エンジン搭載の993型）の2台が同イベントに3回連続で出場する事となった。

そんなポルシェ陣営は、ポルシェAG（本社：ドイツ、シュトゥットガルト社長：Dr.オリバー・ブルーメ）のファイナンス及びIT担当取締役であるルッツ・メシュケ氏と、ポルシェ・ミュージアム館長のアヒム・ステヤスカル氏が、ポルシェドライバーズチームの代表を任を受けて参加。

述べ2日間に亘る走行区間は、初日に北京の延慶区からスタート。市民の見送りを受けてスタートしたラリーは、市街から風光明媚なワインディングロードを抜け、山岳地帯へと続く500km超のコースが第1区間である。

なお現時点で当地・中国では、クラシックカーに対して厳しい輸入規制があるため、当地の自動車ファンにとって一般道路を走るオールドタイマーカーを見る機会が乏しく、出走車両はいずれも非常に貴重かつ珍しくものばかり。

そうした経緯から、参加した35名のドライバー並びにチームメンバーは、最初のステージ中に停車した張家口市に於いて、中国の人々から熱烈な歓迎を受けた。

初日北京ステージの最終目的地は、モンゴルの国境近くの尚義に至るステージとなったが、ポルシェAGのメシュケ氏は、ゴール後に「田舎の美しく、緑豊かな景色の中を走る素晴らしいラリーイベントでした。

中国の大勢のオールドタイマーファンの皆様が、近い将来クラシック・ポルシェによるドライビングプレジャーを、いずれは私達と共有できるようになることを切に望みます」と、感慨深げにコメントした。

続く２日目・600km超の上海区間は、日曜日にゴール。ポルシェAGとしては３回目の出走となった同ラリーイベントは成功裏に終した。

そんな最終ステージは、上海の中心街でスタートして、中国で最も広大な森林地帯のひとつである千島湖を駆け抜けると云う走行環境面に於いてもバラエティに富んだ内容となった。

この上海区間でヒストリック911を自ら運転したポルシェチャイナの社長兼CEOのフランツ・ユング氏は、「ポルシェミュージアムは、過去3年にわたって、中国市場の複数のイベントのためにクラシックコレクションの車を私達に披露してくれました。

中国のマスメディアと、お客様からのクラシックカーに対する関心は非常に高くなっています」とドライビング中の印象を語っている。

結果、ポルシェミュージアムの2台の車は、故障やメカニカルトラブルもなくラリーを終え、”The Most Popular Brand Award of the Event”（イベントで最も人気の高かったブランド賞）、911の”The Most Wanted Classic Car of the Event”（イベントで最も欲しいクラシックカー）、さらにラリーの総合ランキングで首位となり、3つの栄冠を獲得した。